高血圧になるのは遺伝因子や生活習慣などを含めて、イロイロな要因が関連していると考えられているのですが、そんな中でもよく言われているのが『塩分を摂り過ぎる食生活』です。
この塩分の摂り過ぎが血圧上昇に繋がるということについては認知度も高く、普段の食事において出来るかぎり塩分を控えるようにしているといった人も多いことと思います。
そのように塩分の過剰摂取に気を付けている人であれば、買い物の際などに食品のパッケージに表記されている栄養成分表示をチェックされることも多いのではないでしょうか?
食品パッケージに表記されている栄養成分表示に気をつけなければいけない落とし穴があるといいますか、知っておくべき重要なポイントというものがあります。
というのも、食品の外装やパッケージに表記されている栄養表示には、【塩分】ではなく【ナトリウム】として記載されているケースが多いからです。
「で、何が違うの?」と思われる人もあるかもしれませんが、
ナトリウムというのは食塩に含まれる成分の一部のことであり、「ナトリウム量」イコール「塩分量」ではありません。
ナトリウム量を食塩相当量(塩分量)に置き換えるには、下記の計算式で算出することができ、この食塩相当量で1日の塩分摂取量を捉える必要があります。
ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
もし、食品の栄養成分表示でナトリウムの含有量が「グラム単位(g)」で表記されている場合であれば、次のように計算すれば食塩相当量に換算できます。
ナトリウム量(g)×2.54=食塩相当量(g)
食品に表示されている「ナトリウム量」は「食塩相当量(塩分量)」とは異なりますよ!ということを述べてきましたが、例えば、成分表示の欄でナトリウムが500mgと表記されているのであれば、
500(mg)×2.54÷1000=1.27(g)
となり、食塩相当量としては1.27g含まれていると理解しなければいけないワケです。
ちなみに、厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準」の中で、以前は1日あたりの食塩摂取量の目標値として、【男性で10g未満、女性で8g未満】となっていたのですが、2010年版においては食塩摂取量の目標値が【男性で9g未満、女性で7.5g未満】となり、更に2015年版においては食塩摂取量の目標値が【男性で8g未満、女性で7g未満】というようにより厳しく改訂しています。
この記事の上の方で、“食品の外装やパッケージに表記されている栄養表示には、【塩分】ではなく【ナトリウム】として記載されているケースが多い”という事を記述していますが、
平成27年4月に【食品表示法】という新しい食品表示制度が施行されたことにより、義務表示である【ナトリウム】は【食塩相当量】で表示されることになりました。
ただし、食塩を添加していない(ナトリウム塩を添加していない)食品では、ナトリウムの量と食塩相当量を併記することが認められています。
また、加工食品と添加物に関しては5年間の猶予期間(以前の表示が認められる)があるので、完全に切り替わるのは2020年以降ということになるようです。
認知症と中年期の運動の関係性
中年期の運動能力がそれ以降の年を取ってからの脳の萎縮に関係しているという調査結果をアメリカ・ボストン大学などの研究チームが発表しています。
平均年齢40歳の約1500人にランニングマシンを使ったテストを実施し、20年後に再度運動テストを行ない脳の状態を調べたところ、運動成績が低かった人は脳が萎縮しているケースが多かったとのこと。
また、認知症を予防・改善するために運動が効果的であることは過去の研究でも指摘されており、脳の中で認知機能を司る「海馬」にある神経幹細胞は、高齢であっても運動をする事により活性化して脳の細胞が増えることが明らかになっています。
Yahoo!ニュースより参照抜粋